GPSダブルスクリューコンプレッサーは、オイルインジェクションで冷却し圧縮した後の高温エアーに新たなエアーを入れ更に圧縮し、二段階で吸気温度を下げ、全体の圧縮過程を等温圧縮に近づけ圧縮過程のロスを減らします。二段階圧縮では各段階の圧縮比を小さくできるので、スクリュー間の密閉部からのエアー漏れを大きく減らし、機械の容積効率を高めることができます。同パワーのコンプレッサーの場合、二段階圧縮は一段階圧縮に比べ理論上では排気量が8~15%増えるので、逆に言えば8~15%の省エネが可能です。そして連続長時間フルパワー稼動時のCP値が最も高くなります。
高い省エネ効果以外に二段階圧縮は安定性と信頼性が高く、使用可能圧力まで高めた場合、各段階の圧縮比が小さくなります。つまり各スクリューの入出の圧力差が小さいので、各部品の受けるストレスが小さく熱負荷も小さくなります。同時にベアリングの負荷も抑えられるので、機械のライフが長くなり全体の効率アップと安心と信頼の稼動が確保できます。